介護職員初任者研修とは?

介護職員初任者研修は、『在宅・施設を問わず、介護職として働く上で基本となる知識・技術を修得する研修』(厚生労働省HPより抜粋)になります。
介護の基礎的な知識や技術を身に着けることによって、自信を持って介護の現場で働くことができるようになります。

介護に仕事に就く上で最低限取得しておきたい資格ですが、家庭での家族の介護のために取得を目指す方もいます。
超高齢社会のニーズにマッチした、介護の基本が学べる人気の資格と言えます。

介護職員初任者研修創設の背景

複雑だった介護職のキャリアパスの制度を明確化するため

介護職員初任者研修が創設される以前は、「ホームヘルパー2級」「ホームヘルパー1級」「介護職員基礎研修」「介護福祉士」等のさまざまな資格や研修が存在しており、介護のキャリアパスが複雑で分かりにくいものでした。
また、介護資格保有者が他の介護資格取得を目指した時に履修科目が重複する等、非効率的な面もみられました。

そこで、2013年の介護保険法施行規則改正では介護資格制度を見直し、「ホームヘルパー2級」が「介護職員初任者研修」へと名称が変更され、『介護の入門資格』として位置づけられました。
それにより、「介護職員初任者研修」→「介護福祉士実務者研修」→「介護福祉士」という介護職のキャリアパスが明確になりました。

介護職のキャリアパス

優秀な介護人材を育成するため

社会保障国民会議の推計によれば、平成37年には212~255万人の介護職員が必要となります。介護を担う人材を確保する必要があるものの、ただ単純に介護職の数を増やしただけでは知識や技術不足によって介護の質が低下してしまいます。

また、介護の中核を担うべき存在である「介護福祉士」の資質を問題視する声もありました。これは、当時は3年の実務経験があれば介護福祉士国家試験を受験できたことが原因の一つと考えられました。

平成27年度以前の介護福祉士国家試験の受験ルート
【実務経験ルート】

介護等の業務に関する実務経験3年以上 〔日本国内の施設等における実務経験〕

【福祉系高校ルート】

福祉系高等学校を厚生労働大臣が定める教科目及び単位数を修めて卒業

総務省行政評価局の報告によれば、平成19年の介護福祉士国家試験受験者の約94%は実務経験ルートからの受験でした。

十分な知識や技術を身につける学習機会が与えられないままに「介護福祉士」を名乗ることができてしまっていたと言えるでしょう。

そこで、介護の知識や技術を体系的に習得できる制度を確立することで優秀な介護人材の育成を図ることとし、「介護職員初任者研修」は『介護の入門資格』として位置づけられました。

ヘルパー2級との違いは?

ホームヘルパー2級の正式名称は「訪問介護員2級養成研修課程」と言います。その名の通り、訪問介護員(ホームヘルパー)を養成するための資格です。
対して初任者研修は、訪問介護のみならず施設(いわゆる老人ホーム等)での介護等、様々な介護現場に対応できる知識や技術を学べる研修となっています。

また、「認知症の理解」の科目が追加され、終了試験が設けられていることもヘルパー2級との大きな違いになります。

初任者研修の取得方法

通学講座や通信講座で130時間のカリキュラムをこなす必要があります。資格スクールでの取得が一般的な方法になります。

他には、医療法人や社会福祉法人等が開講しているケースもあります。

初任者研修の費用

おおむね5万円〜10万円程度が相場となっているようです。

費用を抑えられるケースとしては、ハローワークのいわゆる職業訓練を利用することが考えられます。また、介護職として働くことを条件に割安で受講できる制度を用意している自治体や法人もあります。

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